位相差顕微鏡について
あけましておめでとうございます!
歯科衛生士の青木です。
本年もなかおか歯科こども歯科をよろしくお願い致します。
今回は当院で使用している位相差顕微鏡についてお話します。
位相差顕微鏡は、鮮明画像で生きたままの口腔内細菌を患者さん自身が観察できるような器機です。
口腔内には数百種類の細菌が生息しており、虫歯や歯周病といった歯を失う原因となる細菌もたくさん生息しています。
歯周病の原因となる細菌は口腔内常在菌といい、健康な状態であっても存在する細菌です。歯周治療を行ったからといっても全ての歯周病常在菌をゼロにすることはできません。しかし、細菌数を減らすことにより歯周病の活動を抑えたり、再発を少なくしたりすることにつながります。
<細菌の種類>
*カビ菌(カンジダ菌)
カビ菌はお口の中に必ず住みついている菌ですが、大量に増えると歯ぐきが腫れるなどの悪い影響が出てきます。また、カビ菌は歯周病原菌の住み家にもなり、これを減らすことにより歯周病原菌も少なくすることができると考えられています。
*スピロヘータ(歯周病原菌)
蛇のようにウネウネと動き、歯肉の中で毒素を出しながら増殖する毒性の強い歯周病原菌です。このスピロヘータの数によって治療方針がわかれます。
*運動性桿菌
口腔常在菌で、ウインナーが飛び回っているように動きの速いのが特徴です。歯肉の中で毒素を出しながら増殖し、口臭の原因にもなります。お口の中が汚れている場合は、砂嵐のように多量に見られます。
*原虫
歯肉アメーバや口腔トリコモナスなどの単細胞の原性動物。これらは重症症例に見られます。
ご自身の口腔内細菌が気になる方はぜひお声かけください(*^_^*)